目次 [ close ]

初診

妻に同席をお願いして初めての病院を訪れた。

緊張しながら病院に入ると思ったより人は少なかった。

たまに呻き声が聞こえる以外はがらんとした病院でこじんまりした印象。

担当医は若い医者だった。物腰は柔らかく良く話を聞いてくれた。

嫁が必死に病状を説明してくれた。

今はそんな流れじゃないんだよなと思う部分があったが私を思ってのことで黙っていた。

力強い。

30分くらいで問診は終了した。

診断は「適応障害」「うつ状態」であり1カ月の療養という診断される。

4月に異動がありこうなったのなら、それもそうかという診断。

いずれにしろ9月まで療養が伸びた。

元気な時であれば1カ月も休めるぜとウキウキしただろう。

1カ月は逆に不安でもある。安堵と不安と入り混じっている。

薬は強い薬と弱い薬、睡眠薬を頓服薬としてもらった。それに診断書も。

診断書は5,000円もかかった。

病院によるとは思うが2,000円程度と思っていたのでかなり高い。

それはそれで早速、帰ったら弱い薬から飲んでみよう。

会社への連絡

まずは会社に一報をいれる。

人事部と上司に診断をすぐに連絡した。

人事部への連絡では休み中にパチンコにいったことを指摘された。

狭い町で、また噂好きな職場の人間であれば当然か。

みんな知ってるよと。控える状況だと。

また、仕事の面も締め切り間際のものを残していったので休日返上で仕事をしたときいた。

と、ありがたい話を頂く。

それはそれで大変申し訳なく思う。

と共に、心を病んでいる人間に仕事の話をするなんて配慮が無いと思った。

一般的にパチンコは悪いイメージだ。

休んでパチンコとは。という気持ちも重々承知。

ただ、以前に楽しめたものに触れて心理的な負担をどうにかしたい一心であったとは補足したい。

周りへの迷惑も分かる。

私は休む前の仕事も周囲から満足なヘルプも無いなか、遅くまでできる限り進めてきた。

仕事に行けなくなったあの日はそれ以上に忙しくなることで絶望した現状だ。

人事部からのこの発言はずっと忘れないだろう。

私にとってのこの余計な言葉で回復した状態が2週間は後退した気持ちになった。

病院からの帰りの運転は妻に頼んだ。

薬があって助かった。

薬の効果

家についてから早速1錠飲んでみる。

ジェネリックでロなんとかかんとかという薬。

薬代は高いんじゃ、と思っていたが全然安い。

服薬後30分から何となく目の疲れが取れたように感じる。

疲労感が少し軽減した?

今日は病院に出かけているのでもっとグッタリしていると思ったのに。

割と良いかもしれない。

この夜は22時過ぎに就寝。

しっかり眠ることができた。