お酒を飲むくらいなら睡眠導入剤を

睡眠薬、睡眠導入剤のイメージは私にとって悪いものしかない。

例えば、次の日も眠たい、寝起きが悪い、頭が痛い、怠いんじゃないか、そんな想像を勝手にしていた。

睡眠薬を飲んだこともないくせに勝手なイメージを持ってしまっていた。

大いに反省だ。

昨晩はいつ眠りについたかも分からないし、寝起きは何ともスムーズ。

アルコールを寝酒として代わりにしている人がいれば声を大にして言いたい。

同じ肝臓に負担をかけて眠りにつくのであれば断然、睡眠導入剤の方が優秀だ。

考え方の転換

私は自然派というくらいではないが、どちらかというと薬等には頼らない考えの持ち主だ。

きっと、経験上何らかの大病を患ったことがないからだろう。

有機野菜だ、無農薬だ、そこまでの考えはないが、漠然と自然のままが良いんだろうなぁといった程度。

これだけ便利なものが流通しているのだから使えるものは何でも使ってみるのが良いかもしれない。

そういう風に考え方が広がった。(病状のせいかもしれないが)

重度の抑うつ状態と告げられてから今日で25日が経過。

適応障害と診断されてからは3日。

こうなる前までの私は、普通の生活が続くのだと思い込んでいた。

多少、仕事が忙しかったりちょっとした不幸なトラブルがあることも予想していた。

ただ、自分がメンタル不調により長期療養するとは思いだにしていなかった。

これは誰しもがそうではないかと。

実際、なってしまうとあっけないものだ。

心の風邪とは良く言ったもので誰でも辛い境遇で仕事をすればなるものだろう。

そして、私の小さなコミュニティ内で相談すると、みんな「ゆっくり休め」と優しい言葉を投げかける。

それが一般的なことで、必要なことであると理解している。

これは焦燥感なのだろうか。

何かしなくては。そう思ってしまう。

今よりマシに少しでも。

休職する前から私はそう考えて過ごしてきた。

私生活でも、仕事でも。

ゆとりがないのか、ただの性格なのか。

元々、病気だったのか。

分からない。

ただ、こうして考え方を変えなければいけない状況にある。

私の今までの価値観を見直す必要もあるかもしれない。

人生の節目。

40歳にこんな形で迎えようとは。

孔子の論語 「四十にして惑わず、」

耳が痛い言葉を思い出す。

まるっきり迷子の真っ最中である。

家の片づけ

それはそうと、メンタルが病むずーっと前からやろうやろうとして出来なかったことがある。

時間がかかるためそんな気になれなかったものだ。

「旧いスプリングマットレス」の解体

自治体では粗大ごみとして回収してもらえない。

購入業者に連絡して回収してもらえとなっている。

これが、まぁ、怠い。

連絡も怠いしネットから購入した物なので回収されるかどうかも分からない。

それを自分で解体して「燃えないゴミ」「燃えるゴミ」に解体しようと思っていた。

時間だけはある、今がそのラストチャンスのように思えた。

幸い、薬も効いているのでそれくらいの気力は振り絞れる。

裏側からカッターで布を破き、一本一本入っているコイルを抜き取る。

それぞれの袋おさめていく。

スプリングは400本くらいあったと思う。

時間は3時間程度かかった。思ったより早い。

費用はごみ袋代金が300円くらい。

子供のアルバイト代が2,500円。

手のケガが3か所。

これで場所を圧迫していた邪魔なマットレスを処分できた。

今日は少しだけためになったことができた。

ビールで祝杯を上げて(冒頭の話とは異なるが)、心地よく眠りについた。