息子のバスケ
本来であれば私が息子のバスケットボールに連れていくはずだった。
近隣の学校で大会が行われる。
そうだ、今日は日曜日だった。
曜日感覚はとっくの前に忘れている。
妻が代わりに連れて行ってもらった。
仕事も休んでいるというのに子供のバスケットボールへの応援はどうなのか。
自分の立場を自覚した。
調子は薬を飲み始めてから随分と良くなったように思う。
そもそもが悪くなる予兆を感じるとすぐに薬を飲むこともあるだろうし、薬が合っているのかもしれない。
症状もだいぶ落ち着いているのではないだろうか。
それでも仕事の今後を考えると胸にズシンとくる。
現実から目を背けているだけだ。
息子の試合は僅差で負けたようで早い時間に帰宅した。
疲れた妻と子供のために夕食を
簡単なものだが普通の和食のご飯を作った。
簡単なサラダに、味噌汁、実家からもらった採れたての枝豆に豚丼といったラインナップ。
我ながらにして思うが、正直、旨くはなかった。
何でも思い通りにはいかないものだ。
休業してからそもそも、何もしていないのだが、やる事なす事、大体上手くいかない。
どんなことでも気持ちからやるもんなんだなぁ。
今の私は空っぽというところ。
今日は薬を2錠飲む
そうそう、昼間はバスケットボールの試合で息子と妻が不在だったが、長男がいる。
こんな風になった父親と言えども、昼食くらい食べさせたいと思った。
長男に食べたいものを確認してコンビニに買い出し。
パンが良いというのでサンドイッチを数個にちょっと高めのドリンクを付けた。
無事に2人で昼食を食べたわけだ。
元気であれば2人で寿司でも食べに行っているところなのだが・・・。
このように、この29日目は何てことない、コンビニの買い出しと夕食を作った。
それだけである。
それだけなのに夕方前には不安に襲われて2錠目の薬を飲んだ。
薬は1日3錠までは問題なく好きなように飲むように医師から言われていて、2錠なら許容範囲。
だがしかし、私なりのこだわりというか、「こんなものに頼らなくても俺は大丈夫だ」という
そんな本当にちっぽけなプライドからできれば1錠で過ごしたいと思っている。
良い日も悪い日もあるだろうが、悪い日でも2錠でなんとか。
今日のような何事もない日は1錠で、と考えていた。
些細なこだわりは元からの性格か、今の現状を表しているのか。
分からない。
自分はどこまで回復しているのだろうか。
普通とは何なのだろう。